2014年8月26日火曜日

イクメン大使とフィンランド

8月21日の朝、無事ヘルシンキに着いたのですがなぜかステイ先でインターネットが繋がらず、更新できずにいました。
今も街のWi-Fiを利用して大聖堂前のベンチでこれを書いています…。(ヘルシンキは街中にフリーWi-Fiがある)


ここヘルシンキでの生活はまた後日書くとして、
少し前の話ですが、2014年6月22日に調布で開催された講座「『ムーミンの国』に学ぶ!イクメンMIKKOのしあわせな子育て」に参加してきました。
そこで得たフィンランドについての知識(主に子育て政策)を共有したいと思います。

駐日フィンランド大使であるミッコ・コイヴマーさんによる、男女共同参画社会が進むフィンランドの紹介と子育て支援についての講演です。

コイヴマー大使自身、3人の子どもを持つパパで(もうすぐ4人目が産まれるのだとか!)子育てを積極的に行っており、実体験も交えた分かり易いお話を伺うことができました。
かつイケメンでした。言うことなし。


冒頭で話されたフィンランドの基本情報をまとめると、以下のようになります^^

・人口 540万人
・日本と国土の大きさはほぼ同じ
・GDP 33,600€
・77%が森林
・サウナが3万個(!)
・ムーミン、サンタクロース、キシリトール、トナカイetc
・ヘビーメタル / キノコ、ベリーなども有名

この次に子育て支援の話になっていくのですが、前提として、フィンランドは女性の社会進出が日本より進んでいます。

現在女性議員は全体の42.5%を占め、大臣は19人中半数の9人、過去に女性首相を2人も輩出しています。

子育て支援のポイントは女性への配慮と男性への協力の呼びかけ、ワークライフバランスといったところで、具体的な政策としては以下のようなものがあります。

・全ての子どもが低コストで保育園に入れる権利を持つ
・産後3年間は職場復帰を保証
・産後の奥さんを手伝うため、父親にも休暇を与える(54日)
・neuvola(ネウボラ)と呼ばれる検診施設を各自治体に設ける。検診は無料。
・幼児に必要な衣類やオムツなどが詰まった育児パッケージ(フィンランド政府から英ジョージ王子にもプレゼントしたことで話題に)
・夏休み、冬休み合わせて5週間(取得率ほぼ100%)

以上のような政策のもと、週40時間を越えて働く人はわずか10%で、9時〜17時勤務が普通だとの意識が国民に根付いているようです。

平日のアフター5がしっかり満喫できるような仕組みになっているということですね。

この観点からすると日本はまだまだかなぁと。
わたしはまだ社会人ではないで実態ははっきりと分からないので主観的ではありますが、
周りの社会人を見ていると働き過ぎじゃない?と思われる人がほとんどです。

まあ、何に価値を置くかは人それぞれですが、もうちょっと休暇が欲しいと思っている人は多いんじゃないかな?ってことです。

少子化と高齢化が同時進行する中、日本も国民の働き方を考えなければならない時期ではないでしょうか。

国民性の違いを考慮しても、フィンランドの政策、かなり参考にできそうな点が多い気がします。

実際にどのようにフィンランドの人たちが仕事とプライベートの時間を過ごしているか、これからの10ヶ月間でしっかりと見てきたいと思います!

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