2015年8月25日火曜日

留学は就活に有利?

結論から言うと、有利にはなりません。

留学をしている人が希少だった親世代以上の人からは「留学したから就職なんて楽に決まるでしょう」と幾度となく言われましたが(実際あまり祝われない)、

実際やってみて全然そんなことはありませんでした。

「就活で有利に働きそうだから休学してでも長期留学したい」と思っている人がまだいるのなら、絶対しないほうがいいです。

もし就活を有利にすることを第一の目的として考えるなら、その一年を使って以下のことを成し遂げる方がよっぽど効率的かと思われます。
  • TOEICで900点以上取る(TOEICの勉強は国内でやったほうが良い)。
  • 興味のある企業のOBOGに会いまくる。
  • 興味のある企業のインターンシップに参加しまくる。
  • 珍しいバイトをする(人力車など)。
  • 業界をある程度決めているのなら、関連する資格を取る(不動産なら宅建、ITなら情報系の資格など)。
さらに言えば、英語力が足りないと思っても留学する必要はありません。

就活で聞かれるのはTOEICの点数だけなので、その点数を上げるためだけの勉強を日本ですれば良いし、

会話が不安、という場合でも、Skype等のレッスンに申し込んで毎日一時間みっちり喋っていたほうがお金もかからず合理的です。

そもそも幼少期を外国で過ごしてきた帰国子女がわんさかいる中で、日本で生まれ育った学生が英語力で勝負しようと思うこと自体無謀であることは、ちょっと考えれば分かることです。

それなので、長期留学をしようとする際には就活や英語力向上の要素を一切排し、それでもメリットがあるのか考えてみる必要があります。

わたしはここの詰めが甘く、就職活動は苦労することとなりました。留学経験があることに甘えてしまったのです。

しかしわたし自身、留学したことを後悔していません。
しなかったら後悔しただろうという確信があるからです。

それに、住み慣れた地域を離れて異文化にまみれて生活することは、生涯に渡って貴重な経験となることは間違いありません。

ファーストキャリアを選ぶ就職活動は確かに大事だと思います。
しかし、その成功のためだけに学生時代の時間を費やしすぎるのは、あくまで「スタート」であるはずの就職が「ゴール」と化す危険性を大いに孕んでいるのではないかと。

就職活動という目前のイベントの成功は保証できないけれど、
人生において何が重要になるのかまだよく分からない若者が、色んな文化や人々に触れて価値観や許容範囲を広げ、その中で自分が大切にしたいものを見つける契機となる留学をすることに、わたしはやっぱり賛成です。


追記ですが、昨日からメキシコにいます。9月半ばまで滞在する予定です。
目的は特にありません。泊めてくれそうな知り合いがいたのと、ノリの良さそうな国ということで選びました。

他者と比較され続ける就活に疲れ、同じく他人との比較手段であるSNSにはできるだけ触れずに生活したいと思っているのですが、このブログだけは更新したいと思っています。お楽しみに。

それでは。

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